スズキ株式会社

RECRUITING

Job Introduction仕事紹介

写真:岡﨑 翔太郎

先行開発

発見した技術はスズキの財産に

開発(材料開発)岡﨑 翔太郎

2015年度入社/化学系学部出身

社内初の試みに挑戦中

私達が普段乗っている自動車には、1台あたり約3万点もの部品が使われています。私の部署では、その部品に使われる材料の開発や調査を担当しています。担当する部品材料の範囲は、二輪、四輪だけでなく、船外機、セニアカー等スズキの全製品が含まれます。

私は現在、EV車やハイブリッド車の駆動用モーターに使われる“磁性材料”を評価する技術の開発に携わっています。昨今他社でもEV車の生産が増えていますが、現在スズキではEV車のモーター開発に欠かせない“磁性材料”について物性評価や最適化の検討が始まったばかりで、評価規格が整っていない状態です。そこで、今後主流の動力源となるEVモーター用の“磁性材料”について、高い精度で物性評価の開発を行うために、作業手順やノウハウを規格化する業務がスタートしました。社内初の試みですので、一筋縄ではいかない仕事ですが、日々新鮮でとてもやりがいを感じています。

スズキを選んだきっかけは先輩社員

ものづくりを通じて、社会に貢献したい。そして、自分が物心つく前から身近にあり、生活の一部となっていたクルマに携わりたい。この2点が、自動車業界の材料評価・開発分野を目指した理由です。また、私が通っていた大学院の研究室から、自動車メーカーに就職する先輩が多く、よく話を聞いていたことも、進路を決める後押しとなりました。

その中でスズキを選んだきっかけは、就職活動中に参加した企業説明会でした。そこで先輩社員から伺った職場の雰囲気や、その方の人柄に惹かれ、この会社で働くイメージができました。また、経営が堅実で社員を大切にする社風や、個性豊かで魅力的なクルマを開発しているところにも共感できました。

入社後、初の仕事で弱点を克服

初めて担当した仕事はスポーツバイクのエンジン部品開発でした。この部品をアルミニウムからマグネシウムに改良することで、バイクの運動性能を向上させることを狙いとするプロジェクトです。

このプロジェクトの一番の課題は、「電食」という腐食現象への対策でした。開発対象のエンジン部品には従来鉄ボルトが使用されていましたが、部品をマグネシウムに置き換えると、鉄ボルトとの間で電食が発生しやすくなります。この課題に対し、部品の一部を切り出した試験片を錆びやすい環境に入れ、経過を分析する実験をあらゆる条件で地道に行いました。この課題をはじめ、部品の材質変更により想定されるリスクをピックアップし、設計部門や生産技術部門の方々と協力しながら、一つずつ課題をクリアしていきました。

学生のころは頭の中で考えることが得意で、手を動かすことが苦手でしたが、このプロジェクトを通して、「何事も実際に自分の目で見て、手で触れて、感じることの大切さ」を学びました。

部署全体でプロセスを重視する
視点を共有

今の仕事は、新しい技術の開発ということもあり、新しい知見が見つかることも少なくありません。そのため、自分がその分野の第一人者となって、5年後、10年後に活用できる技術をスズキに残すことができます。このことは私にとって、大きな魅力であり、やりがいです。プロジェクトによっては、不明点が多く行き詰まってしまうときも多々ありますが、いくら調べても解決できないときは、同じ部署の先輩方や、ときには他部署の専門知識をもつ社員の方に相談することもあります。スズキでは部署間の障壁がほとんどなく、コミュニケーションが取りやすいため、仕事を進めやすいですね。

職場の雰囲気が大学院の研究室と似ているところも働きやすい点です。たとえば、結果に至ったプロセスを非常に重視する考え方が部署全体で共有されているため、部品開発や不具合の原因解明を行う私には、とても向いている環境です。また、新しくチャレンジすることに対して、積極的に上司が勧めてくれるのも、仕事にやりがいを感じる点です。

登山でコミュニケート

入社して間もなくして、同じ部署の先輩に登山に誘われました。それまで登山経験はありませんでしたが、一度始めたらすっかり夢中になり、今では楽しい趣味になっています。近くの山々を経験した後、長野県の八ヶ岳、燕岳などに登り、目標だった富士山にも挑戦することができました。社会が落ち着いたら、また皆さんと山々でリフレッシュしたいですね。

浜松では山や海など、豊かな自然を近くで感じられます。また、ウナギや餃子、ハンバーガーなど美味しいもので溢れているのも浜松の魅力です。

※部署名、内容はインタビュー当時のものです。

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