開発(自動運転システム)大場 優人
2019年度入社/コンピュータサイエンス学部出身
大学での専攻は情報系でしたが、途中からメカトロニクスに興味をもつようになり、機械系や電気・電子系の知識を習得するようになりました。その中で熱を入れたのがロボット分野です。もともとモノづくりが好きだったこともあり、テレビ番組のロボットコンテストに挑戦するところまで知識を深めていきました。
このロボット開発に携わったことでチームワークの重要性も含む「モノづくり」の醍醐味を味わえ、現在の仕事の進め方に役立っています。
自動運転システム開発グループは、自動運転システムの開発はもちろん、自動運転車を使った新規サービスの実証実験なども行います。自動運転システムには、「認識」「判断」「操作」という3つの要素がありますが、クルマが周囲を見るのが「認識」、クルマをどう動かすかを決めるのが「判断」、その命令を受けて実際にクルマを動かすのが「操作」です。私の担当は、「操作」分野です。「走る」「曲がる」「止まる」といった指示に従う車両運動制御コントローラの基本設計から、プログラム開発、テストとデバッグまでのプロセスに一貫して携わっています。
現在、取り組んでいるのは産学連携のプロジェクトに参画した自動運転車の開発で、「認識」と「判断」の開発を行う大学とタッグを組んでいます。
もともと自動車に詳しくなかったため、最先端の自動運転技術に向き合うことに戸惑うこともありました。
人に代わってクルマを制御しようとする自動運転システムの開発には、やはりクルマへの深い理解が必須となります。そのため、自分自身で十分に調査するとともに、プロジェクトチームの上司・先輩や自動運転技術開発の主軸となっている方々とも十分に情報交換をして知識を深めています。
現在、自動車業界は「100年に一度の変革期」といわれています。ただ、変革は技術だけでなく法規やルールも含んでいます。こうした状況のなかで最先端を創り出すことにやりがいを強く感じますし、自動運転へのニーズを満たす要素を備えながら、スズキらしいシンプルさの魅力に結びつけなければと強く思っています。
しかし、そのレベルに達するには、技術、知見ともに足りていません。情報交換の機会は活かせていますが、専門家として活躍している人とは比べものになりません。まずは、多様な経験をもとに知識を豊富に吸収し、優秀な人たちと対等な議論を交わせられるレベルに達したいです。そうすれば、将来「スズキの自動運転の歴史が幕を開けた」といわれる、エポックに輝いた社員として名を残せるかもしれません。
スズキ入社後に普通二輪の免許を取得し、250ccのバイクを購入しました。それが、いまも休日の楽しみになっています。富士山の麓を回ったり、海辺を走ったり、ここ浜松には自然が豊富に佇んでいますから、ツーリングには事を欠きません。もちろん温暖な気候もバイク乗りにとっては、うれしい環境です。現在はさらに大型二輪の免許取得にも挑戦しています。
※部署名、内容はインタビュー当時のものです。