生産技術(樹脂)畑邉 真帆
2019年入社/材料工学科出身
入社以来、スズキのモノづくりを支える生産技術でキャリアを重ねています。私が手がけているのは、バンパーをはじめとする樹脂部品の生産準備。そのなかでも、海外市場における四輪車向け新機種の樹脂部品を担当するチームに所属しています。
部品の3Dデータから金型の構造を考え、金型内への樹脂の流し方をシミュレーションにより確認し、生産時に不良が出ない最適な形状を検討します。そして実際に樹脂を流し込んで形状の調整を重ね、量産用の金型を作り上げて現地の海外工場で生産を立ち上げることが私たちのミッションです。生産技術の仕事はデザイナーや設計者が考えた形状を実際に現物の形にするだけでなく、デザイン性と生産性を両立させることが大切です。自分がデザイン、生産性、現場での作業性を考慮して検討した部品が実際にモノにできた瞬間は達成感があります。樹脂は意匠を作り、デザインの自由度を広げることができます。バンパーの形状が変わるだけで車のイメージも変わります。そんな樹脂部品に携われることも今の仕事の魅力です。
スズキは、意欲のある人にはチャンスを与えてくれる会社です。日本のものづくりで世界中の人々の暮らしを支えたいと考え、更に多様な技術が詰まっている自動車業界に興味を持ち、なかでも若手から活躍でき、風通しの良い雰囲気を感じたスズキを志望しました。
入社後の配属先は、学生時代の専攻とは異なる樹脂を扱う生産技術部門でしたが、1年目2年目は先輩のもとで生産準備の一連のプロセスを学び、3年目にはインドネシアで発売する新機種の樹脂部品の主担当を任せてもらえることになりました。いまは上司や先輩方のサポートも得ながら、どんな金型を作るべきか、日々業務に取り組んでいます。
3年目から主担当を任せてもらえ、やりがいを感じていますが、その反面、自分が果たさなければならない責任も大きいです。たとえば、設計者の方に「現状では不良が出やすいので設計を変更してほしい」と協議したり、自分で成形トライの計画を立て、金型メーカーの工場を訪問して成形トライを行い、先方の技術者の方と不具合の対策方法を議論したりと、自分がリードして開発を進めていかなければなりません。苦労することもありますが、若いうちからこのような経験ができるのはとても貴重で、早く成長できる環境だと感じています。
困ったことがあれば、周囲の先輩方がすぐに手を差しのべてくれます。たとえば、シミュレーションで樹脂の流れを検討している時、うまく樹脂が流れない状況をどうすれば改善できるかわからずに悩んでいると、先輩が「こうしたらいいのでは?」とアドバイスをしてくださる。チームワークがとても良くて、先輩や上司に相談しやすい環境もスズキで働く大きな魅力だと思います。
いま私が手がけている、インドネシア市場向けの新機種を無事に立ち上げることが当面の目標です。現地の工場にも出張し、量産を立ち上げるところまでしっかりと関わりたい。海外のスタッフときちんとコミュニケーションがとれるよう語学力も磨いていきたいと思っています。
また、スズキはローテーションでいろんな仕事にチャレンジできる機会があるので、ゆくゆくは樹脂部品の生産技術以外も経験して技術者としての幅を広げ、いろいろな角度からスズキのモノづくりに貢献できる人材になりたいと考えています。
今は浜松の社員寮で一人暮らしをしており、休日は仲の良い同期とリフレッシュしています。有給休暇も取りやすく、ワークライフバランスをしっかり保って働ける環境です。
女性の先輩技術者のなかには、仕事と育児を両立しながらキャリアを重ねている方もいらっしゃるので、私もそのように活躍されている先輩を目標にして頑張っていきたいです。
※部署名、内容はインタビュー当時のものです。