部品調達清原
2022年度入社/工学部出身
私は大学で工学部に所属し、光システムを学びました。現在の仕事とは直接関係ありませんが、入社理由の一つはその頃の経験に基づいています。
大学院に進学した際、研究室の先輩がスズキで働いていることを知り、社内の研修環境や社風について話を聞きました。その先輩の話を通じて、スズキには仕事をしやすい環境が整っているという印象を持ちました。これが、私がスズキを選んだ第一の理由です。
もう一つの理由は、出身地である徳島県の交通インフラに関連しています。徳島県は国内で唯一、電車が走っていない県で、ディーゼルエンジンで動く汽車が走っています。私が育った小松島市の駅には、その汽車が1時間に2~3本しか来ません。そのため、必然的にクルマを使う機会が多くなります。大学生の頃から移動手段はほとんどクルマでしたので、スズキをはじめとするクルマを見る機会が多かったです。特にスズキが得意とするコンパクトカーは、ドライバー目線で視界が良く運転がしやすいという点により人々の生活を大きく支えていることを実感していたことが、入社の決断に大きく影響しました。
スズキで働くことは、「喜び」につながる道だと感じています。大学院の先輩が教えてくれた通り、風通しの良い職場環境が整っています。入社して3年が経ちますが、今でも良い印象しか持っていません。
例えば、疑問が生じた際には、直接の上司である係長だけでなく、課長にもすぐに質問できる雰囲気があります。これはコミュニケーションをとりながら仕事を進めるために欠かせない環境であり、私にとっては非常に助かっています。逆に、私より役職が何段も上の課長や部長から質問を受けて自分が回答することもあり、「壁のない働きやすい職場」と言えるでしょう。
入社後、私は部品を調達する課に配属され、現在はパワートレインに関する部品の調達を担当しています。私たちのチームが扱う部品は、トランスミッションやレバー、スイッチ、ノブなど多岐にわたり、すべてを挙げると約3万点に達します。
部品調達の仕事は、一台のクルマの企画から生産終了まで続くため、開発段階から長期間にわたって関わることになります。また、定常業務だけでなく、お客様の要望に応じた部品調達など、フレキシブルに対応することが求められます。
部品を調達する際には、取引先との打ち合わせや交渉が必要です。その際、私は「自分がスズキの代表者である」という意識を常に持つよう心掛けています。また、機密情報を扱うため信頼関係が重要であり日ごろからのきちんとマナーを守ることが重要です。
担当する取引先は複数ありますが、先方でご担当される方は定期的に変更となるため、都度新たに人間関係を築く必要があります。そのためには、部品に関する新情報の収集は欠かせず、実際に部品の製造現場へ足を運び現物の部品を見に行くことが最も効果的な手段です。製造工程を見学することで図面だけでは理解できないことを学ぶ貴重な体験となります。
また、部品調達においては、大きな自然災害に対する迅速な対応も重要です。部品工場の稼働がストップして、クルマの生産現場へ部品が調達できなくなる場合もあるため、時事ニュースに敏感になり、もし影響が及ぶ際には現地の状況を把握して対応することを心掛けています。
調達部に配属されて3年が経ち、業務を行う中で部品の知識は自然と増やすことができました。しかし、重要なのは「調達としての視点で見ることができているのか」、つまり「想像力を広げてリスクを考慮できているのか」という点です。これらを日々自問しています。
また、調達業務において重要な「公平さ」、そして、継続的なクルマづくりを実現するためには「安定供給」というキーワードは欠かせません。「公平さ」「安定供給」を常に心がけ取り組むようにしています。
この仕事を通じて、自分が関わったクルマを路上で見ると、達成感ややりがいで満ち足りた気持ちになります。また、大学院の先輩からスズキの素晴らしさを教えてもらったように、次は私が後輩にアドバイスや仕事の面白さを伝えていきたいと思っています。
仕事が休みの日は、最近は先輩の勧めでゴルフを始め、練習場で楽しんでいます。コースにも出てみたいですが、まだ初心者なので、もう少し練習を重ねてから挑戦したいと思っています。
※部署名、内容はインタビュー当時のものです。