商品企画(EV)山崎
2017年度入社/材料工学専攻出身
現在、世界ではEV(電動自動車)が急速に普及しています。私は商品企画として、BEV(バッテリー式電気自動車)の企画を進めています。2年前にBEV商品企画部に異動する前は、海外サービス部に所属していました。この部署では、海外のスズキ販売店のアフターサービスを統括し、整備スタッフの育成やクレーム分析による品質問題の解決、各国に応じたメーカー保証の条件設定などを手がけていました。
最初の2年間は中南米を担当し、各国の販売店とコミュニケーションを取りながら業務を推進しました。自ら現地に赴く機会もあり、パナマ、コスタリカなどへ出張し、貴重な経験を積むことができました。中南米でのスズキのシェアは比較的に高く、スズキ車が街中で走っているのを見ると誇らしい気持ちになりました。また、アフターサービスの質を向上させて、現地の人々の暮らしを支えなければという使命感も強く感じ、仕事へのモチベーションが一層高まりました。
海外サービス部で3年目からは欧州を担当することになりました。この経験が私にとってキャリアの転機となりました。環境意識の高い欧州では電動車の導入が進んでおり、スズキもハイブリッド車を展開しています。ハイブリッド車は従来のガソリン車とは整備の仕方が異なり、高電圧の部品を扱う必要があります。そのため、現地の整備スタッフに技術指導を行い、ハイブリッド車向けの保証条件の企画にも注力しました。
欧州市場と密接に関わる中で、EVが今後の主流になるという実感を得て、EVをもっと深く理解したいという気持ちが芽生えました。その思いを上司に伝えたところ、他部署での業務を経験できるジョブローテーション制度を利用してBEV商品企画部に異動することができ、現在は新たなEV商品の企画に奮闘しています。
BEVの商品企画は、5年後や10年後の自動車市場を予測し、どのようなお客様にどのような車種を提供すべきかというコンセプトを考えることからスタートします。それを形にするためにどのような商品にしていくのかを技術部門と連携して企画し、収益計画や販売計画なども営業部門と協議しながら立案しています。まさに0から1を生み出す仕事であり、社内の多くの関係者の意見を調整しながら商品企画を進めるのは苦労も多いですが、最初から最後まで関わって次世代のクルマをつくり出すことに大きなやりがいを感じています。
私は、日本の経済を支える自動車産業に関わりたいという思いからこの業界を志望しましたが、スズキを選んだ理由は、社内の風通しが良く、横断的に幅広く仕事ができると聞き、他社よりも面白い経験が出来ると思ったからです。今まさに思い描いていた通りのキャリアを積んでおり、スズキで働く醍醐味を実感しています。
商品企画は、社内で多くの部署と関わるポジションです。技術部門や営業部門と常に接し、現場がどのような考えで開発や販売を進めているのかを肌で理解できます。また、経営サイドとも近い距離にあるため、スズキの事業全体を俯瞰して見ることができます。そこからスズキの未来にインパクトを与える新商品を企画することが私のミッションであり、プレッシャーもありますが、若いうちからこのような大きな仕事に挑めるチャンスはなかなか得られません。スズキに入社して本当に良かったと、改めて強く感じています。
趣味はサウナです。普段は近所のお気に入りのサウナに通い、連休があれば地方のサウナ施設巡りの旅行に出かけています。ちなみに新婚旅行で訪れたフィンランドでは、本場のサウナも体験しました。サウナで温まった体を冷たい湖に飛び込んでクールダウンすることにも挑戦し、良い思い出になりました。
※部署名、内容はインタビュー当時のものです。