スズキ株式会社

RECRUITING

02電動化のミライ

スズキの量産EV
第一号に、私のシステムを

奥 裕作Yusaku Oku

EV開発部 四輪機種開発グループ
2016年入社

OKU’S HISTORY

学生時代は自動運転関係の制御技術を研究。そこで得た知識を生かしたいと自動車メーカーを志望し、なかでも「小・少・軽・短・美」のスズキのモノづくりの理念に共鳴して入社を決意。入社後は電気自動車のシステム開発を担当し、インドのプロジェクトにも関わる。

スズキがまだ足を踏み入れていない、
未知の領域の開発に挑戦

地球環境を守るための脱炭素社会の実現に向けて、自動車の電動化が世界的に加速しています。スズキも独自のハイブリッド車やEV(電気自動車)の開発を進めており、そのなかで私はEVに搭載するシステムの開発に入社以来携わっています。

たとえば、EVは電池でモーターを駆動させて走行しますが、電力の消費を最小限に抑えるためにはどのように制御すべきなのかEVの機能を向上させるシステムに知恵を絞っています。この開発に取り組むためには、電池に関する技術を理解しておかなければなりませんし、システムを構築する上ではソフトウェアの知識も必要。求められるレベルは高いですが、スズキがまた足を踏み入れていない未知の領域に、こうして若いうちからチャレンジできることにとてもやりがいを感じています。

いま開発しているEVは、国内市場に向けてはもちろん、海外市場、特に当社が大きな実績を上げているインドでの事業展開も計画されています。私はこのインドのEV市場を開拓していくグローバルなプロジェクトにも関わっています。

インドでのEV実証実験プロジェクトにも参加し、
貴重な経験を得る

写真:奥 裕作

私に大きなチャンスが訪れたのは、入社3年目のこと。インドのEV市場開拓に向けて実証実験を行うプロジェクトが立ち上がり、そこに参加するチャンスを与えてもらいました。

私たちの部門が開発したEVシステムを搭載したワゴンRベースの試験車両を現地で実験走行するというもの。私はこのプロジェクトの一員としてインドに頻繁に出張し、マルチ・スズキ・インディアの社員たちと協業しながら実証実験を行いました。都市部から山岳地帯、砂漠地帯などにも足を運び、現地のドライバーが運転する試験車両に同乗して、いろいろな条件下でEVの挙動データを収集。未知の国で仕事を進めていくのはなかなか大変でしたが、インド市場向けのEVを開発するにあたって、机上では得られない発見がいろいろとありました。

たとえば、インドの道路は車線があってないようなものなので、信号が変わると我先にと走り出していく。その光景に最初びっくりしましたし、その国ならではの自動車文化というのは、やはり現地に行ってみないとわからない。そうしたインドならではの運転スタイルを踏まえたEVを作らなければとあらためて感じ、今後の開発に向けてとても勉強になりました。

スズキのEVは
「小さく・少なく・軽く・短く・美しく」なければ

私はこのプロジェクトに関わってからインドにどっぷり浸かり、2018年からの2年間で延べ180日ほど現地に出張しました。実証実験で得られたデータを解析して問題点を明らかにし、システムに改良を加えては試験車両に反映してさらに実証実験を重ね、市場投入に向けて開発を加速させているところです。

スズキが提供するEVは、やはり「小さく・少なく・軽く・短く・美しく」なければならない。コストやサイズに制限がなければ、大きなEVを作ることもできますがインドのようなまだまだ国民の所得が低い国では、高価なEVは受け入れてはもらえません。多くの人に利用してもらえるようなEVにするためには、たとえば電池ひとつとっても、無駄な電力を使わないようなシステムにして小型化してコストを下げるなど、クリアしなければならない問題が実はたくさんあります。

私自身、プロダクトというのはシンプルなほうが使いやすいという考えなので、スズキのモノづくりの思想とマッチするところがあり、この開発はとても面白いです。近い将来、スズキのEVはインドのみならず、日本や欧米でも発売されます。その量産EV第一号にて、自分の考えたシステムを載せて世の中に送り出すことが、いまの私の大きな目標です。

※部署名、内容はインタビュー当時のものです。

SUZUKI FUTURE INDEX

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