実験(四輪車両性能)冨岡 遼太
2017年度入社/機械工学専攻出身
私はクルマの歩行者保護性能開発を担当しています。
歩行者保護の目的は、万一クルマと歩行者が衝突した際、車体で衝突エネルギーを吸収させ歩行者の被害を軽減することです。国内では未だ歩行者の死亡事故が多く発生しており、歩行者の被害軽減は我々カーメーカーの責務であると言えます。
私の担当業務は、実車実験とCAE解析にて、人体を模擬した頭や脚のインパクタをクルマ前部に衝突させて人体傷害データを検証すること、および検証結果を基に人体傷害リスクの低減を実現する意匠や車体構造をデザインや設計部門へ提案することです。
私は交通事故による死傷者を減らすことで、社会に貢献できることにやりがいを感じます。入社後は「歩行者の死亡交通事故をゼロ」にするというゴールに向けて日々経験を積み、スキルを磨いています。
学生時代は朝から晩まで研究活動に明け暮れる日々でした。論文執筆・発表という目標に向かって、日々実験データを解析し検討をしました。当然思うような結果が出ず、論文原稿の締め切り間際になることがありました。しかし、途中で論文投稿を投げ出すのではなく最後までやり抜くことで、論文として学会誌に掲載され、目に見える成果を実感することが出来ました。このことから一つのことを最後までやり抜く重要さを認識しました。
就職活動中に色々なカーメーカーの方々にお話を聞いたところ、スズキ先輩社員の方々から「若手のうちから色々な業務を任せられ色々なことに挑戦出来る」と聞いたためです。業務で成果を上げることは初めからできることではありません。努力と経験、特に経験がものを言うと思っています。若手の内から色々な経験を積める環境が職場にあるということは、今後の自分自身の成長に非常に大きな糧となると思います。
歩行者の死亡事故をゼロにすることです。現在、クルマは世界中の人々にとって欠かせないものになっています。一方で交通事故によって歩行者のような交通弱者の命を奪うというネガティブな一面があります。私はスズキの更なる安全技術向上に貢献し、誰もが安心出来るクルマを開発します。世界中から悲惨な交通事故を無くせるよう日々努力していきます。
休日は他部門の同期とドライブに出かけたり、ドライブ先で景色の写真を撮ったりしています。スズキではたくさんの同期・仲間と出逢い、仲良くなれる機会があります。横とのつながりを大事にすることで、他部門の情報入手と仕事の意見交換ができ、実際の仕事でも円滑なコミュニケーションが図りやすくなりました。
※部署名、内容はインタビュー当時のものです。